桜花
写真は近所の公園です。きれいですね。
長崎地方は満開です。
今日お花見に行かれた方は、お天気も良く、絶好のお花見日和だったのではないでしょうか。ただ、風がちょっと冷たかったような気もしますが・・。
みなさん「桜花」って御存知でしょうか?
「読んで字のごとく桜の花のことでしょ」
確かにそうなんですが、今回取り上げる話は太平洋戦争ではかなくも散っていった特攻人間ミサイル「桜花」のお話です。
太平洋戦争中の終盤、アメリカ軍に比較して戦力で圧倒的に劣る日本軍が、苦肉の策で戦闘機に爆弾を積んで敵艦に体当たりで攻撃する「特攻」の話は御存知な方も多いはずと思います。
その中にあってあまり知られていない存在ですが、ミサイルロケットを人間が操縦できるように改造した特攻専用兵器が存在しました。
それが「桜花」です。
構造として前方に大量の爆薬を搭載し、必要最低限の操縦設備と短距離を高速飛行できるだけの燃料を積んだ、まさしく「特攻人間ミサイル」です。
「桜花」は、基本的に自力で自由飛行はできず、直進飛行のみの設計ですから、作戦として母機で「桜花」を敵艦近くまで運んで切り離し、一気に敵艦向かって突っ込んで人間諸共爆発する訳です。
だけど現実は日本軍の意に反し、高性能レーダーで察知され、機動力に劣る限界重量ギリギリの母機がアメリカの戦闘機により攻撃を受け、ほとんどが敵艦付近まで到達することなく散って行ったそうです。
しかしそんな数少ない戦績の中、アメリカ艦「マナート・L・エベール」は土肥三郎中尉が操縦する桜花で真っ二つに折れ大爆発を起こし沈没したそうです。
何となく雰囲気だけでも・・アニメですが参考までにアップしときます。
アニメは野上靖少尉になっていますが、実際は土肥三郎中尉のようです。
ほんと残酷な「桜花」ですがこの機に乗り込んだ若者たちは国を想い出撃していったはずです。
思い残したこともたくさんあったと思います。
本音を言えば不本意だったのかもしれません。(誰でもそうだろうと思います)
今、こうやって平和な暮らしをできるのも、彼らの犠牲があったかもしれませんね。
皆さんも桜を見る時、桜の花びらのごとく散って行った彼らのことを少しばかり思い出して平和のありがたみを実感してみませんか。
今日の走行距離 82.16km